島脳神経内科
 
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■血液中カリウム値と遠心機

 カリウムと言うのは電解質の一つで、普通病院で血液検査を受ける際には必ずと言っていいほど検査項目の中に入っています。カリウムが低いと筋肉が動かなくなりますし、高すぎると不整脈など心臓に悪影響があります。腎臓が悪い人だと高くなることがありますし、高血圧やむくみなどで利尿剤を飲んでいたり、漢方薬を飲んでいる場合などや甲状腺の病気などで低くなりますので、検査されていることが多いのです。
 神経内科的には周期性四肢麻痺といって、カリウムが下がって手足の力が抜ける病気がありますので、症状がよく似たギラン・バレー症候群と鑑別するためにもカリウム値を知る必要があるのです。開業1年目、なぜか夏場にカリウムが異常に(最も高くて6.0程度)高い患者さんが見られ、冬場になると逆に低く出る(最低2.5程度)患者さんがいらっしゃるのに気がつきました。原因をいろいろ調べた結果、採血した血液の処理が悪いとこのような現象が起こることがわかりました。
  勤務医時代には検査室がきちんと検査してくれていたので、こういうことはなかったのですが、開業すると血液検査は検査会社に外注することとなります。採血した血液をそのまま検査会社に渡すと、運搬中の気温や時間によってカリウム値が異常になるのです。そのため当院では遠心機を購入して、採血した血液を遠心して血清分離して検査会社に渡すようにして、ようやくカリウム値が正確な安定した値で測れるようになりました

 

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