島脳神経内科
 
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■パーキンソン病のお話

聞き慣れない病名とは思いますが、実は50歳以上の方なら100人に1人はこの病気にかかっています。決してめずらしい病気ではありません。
病気の特徴としては、体の動きが遅くなる、手足がふるえる、歩行がとぼとぼとなる、顔の表情が乏しくなるなどがあります。診察では手足のふるえは、なにもしていないときに見られる安静時振戦(振戦はふるえのこと)、全身の筋肉が硬くなり(筋固縮)、動きが鈍くなる(無動症)、顔の表情が乏しくなり(仮面用顔貌)、姿勢の安定感が悪くなる(姿勢反射障害、ななめ徴候)、歩行障害(小刻み歩行、突進現象、すくみ足)も特徴的です。これらの運動障害の他に、便秘や立ちくらみなどの自律神経障害、不眠症やうつなどの精神症状などが見られます。動きがにぶくなり、表情もなくなるので、高齢の場合には年のせいと思われて見過ごされてしまったり、うつ病と間違われることもあります。
内科で処方される吐き気止めや胃薬、精神科の薬などでも副作用で同じ症状をおこすこともあります(薬剤性パーキンソン症候群)。パーキンソン病には有効な飲み薬が何種類もあります。病状はゆっくり何年もかけて進行する病気なので、症状に合わせて飲み薬を変更したり追加したりして調整していく必要があります。また、リハビリも有効で、内服薬とリハビリを併用することでかなり長期間運動能力を維持していくことができます。
病名が人の名前ですので、その実体が病名からはつかめず、えたいが知れない病気のような印象を持ってしまって、人に知られたくないといった気持ちになっている患者さんもいらっしゃいます。
はじめに書きましたように、一般的によくある病気ですので、気にせずきちんと治療を受けましょう。

 

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